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■0.01mmの世界
  溶解では、沸点が高く熱から離すとすぐに冷えて固まってしまうプラチナのためにセラミックで作られた容器を用い、慎重に温度管理をしています。0.06mmに伸ばすといっても、0.05mmずつ薄くしていくため、何度も何度も機械にかけ、微妙な厚さの誤差も見逃さぬよう目をこらしています。伸ばしも成形も切削も確かに機械作業なのですが、0.01mmの世界ですから、些細な誤差ですぐに止まってしまうそうです。

■プラチナは繊細な貴金属
  またプラチナ自体も非常に繊細な素材であるため、部品の消耗も他の素材に比べると格段に早いそうです。
  例えば、チェーンのカットにはダイヤモンドが用いられていますが、ゴールドでは1kgまでカット可能なものが、プラチナだとたったの100g分しかもたないそうです。それら部品のほとんどが毎日でも改良出来るように独自に開発されたものだとか。日本がプラチナ加工技術において世界をリードしている理由の裏には、このような日々の切磋琢磨が存在していることを実感させられました。

 
 
 
■他ができないものを作りたい
  プラチナはしなやかで粘り気があり、紙よりも薄く、糸よりも細く伸ばすことができる素材ですが、それが実現するのは、プラチナ加工に携わるたくさんの人の根気と情熱があってこそ。とにかく根気のいる繊細な作業を一通り見せていただいた後に聞いた、「プラチナはとにかく難しい素材。あえてその難しさに挑戦し、他ができないようなものを作っていきたい」という社長のお言葉は、心に響きました。
 人の魅力は、外見だけでなく中身も伴ってこそですが、ジュエリーにも当てはまることのようです。プラチナの似合う女になるためには、やはり内面も磨かなくてはならないなと感じた1日でした。
 
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