|

大人になると、年齢や育ってきた環境を超越して、ある日突然友情が育まれる。彼女とは、私の幼なじみの引き合わせ。「母親学級で知りあったママが引っ越すの。ご近所さんになるから、仲良くしてね。」
そんな彼女は、思慮深さと潔さを持ち合わせた美人だ。すらりとしたその長身と、きりりとした面立ちは、彼女の内面を体現しているかのよう。そのうえ、彼女はとびきりユーモアのセンスにも長けている。毎日のように子連れで通った公園で、知合うまでの人生を埋めるかのように、それはそれはたくさんのおしゃべりに興じたけれど、私はなんど彼女に爆笑させられたことか。
そんな彼女と思い出のジュエリーの話になって、見せてもらったのが、このピアス。ひと昔前、元彼にもらったという。昔のものだというのに、驚くほどの輝き。ひと目でプラチナ製だとわかった。シャープなデザインに埋め込まれたダイヤモンド。正面からは直線に、横からは三角に見える珍しいデザイン。
「元彼に未練もないし、子供が小さいうちはひっかけちゃうし、とっとくことないんだけど、このプラチナの光が気に入ってるんで手放せないの。」そう言って笑った彼女に、またぐっと親近感を覚えた。
そっか、潔くないときもあるんだね。
プラチナ・ジュエリーに魅了された私達に、新たな共通項が生まれた。
|