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オランダというと、風車にチーズ、木靴、それくらいのイメージしかないという人も多いのではないかと思います。実際にオランダに住むとなったときに、一番聞かれたのは「何語しゃべるの?」でした。
正解は“オランダ語”です(笑)
主人の海外赴任が決まったときに、似たような認識しかなかった私ですが、住んでみて色々な発見がありました。例えば、ダイヤモンドの流通や加工ではお隣のベルギーと同様に有名であること、そしてなぜかジュエリーはゴールドばかりであること。
日本ではエンゲージリングとして定番であるプラチナにダイヤ一粒の指輪は「おばあちゃんの指輪」というような表現をする人もいるほどクラッシックなものであること。18Kは少なくて、14Kや10Kがメインというのもちょっとした驚きでした。
結婚して一年、前のブログにも書きましたが、まさにその「おばあちゃんの指輪」を貰ったばかりの私の中は折しもプラチナ・ブーム。
せっかくの本場なら、いいものをひとつ欲しい、できればずっとつけられるようなシンプルなプラチナとダイヤのピアスが、と思っていた私にとっては、イメージ通りのものを手に入れることが、こんなにハードルが高いというのも意外でした。

もしも言葉ができれば、せめて英語ならばお店で色々聞いてみることもできたのかもしれません。けれどもお店で見る限り、少なくとも私に手が出る範囲では、ジュエリーよりもアクセサリーというようなラインナップしかお目にかかることはありませんでした。
ちなみに、向こうで宝飾店というのは一見さんが入れるような雰囲気ではなく、呼び鈴を押してドアを開けて貰わなければ中にさえ入れないこともしばしばです。仮にもしもなんとか潜入したとしても、欲しいものを言わなければ出てこない仕組みになっていることが多いようです。
そんな中、ある日主人が「はい」とくれたものがありました。
開けてみると、ほぼイメージ通りのダイヤのピアス。もちろん台はプラチナです。
「どうしたの、これ」
聞いてみると、会社の女性でもうこちらに住んで何年という方のご友人が宝飾店を営んでいらっしゃるそうで、私が欲しがっていることを話したら、相談してみたらいいと紹介してくれたとのこと。
奥様も日本人なので日本語も通じるし、ということで一度出向いてみたところ、プラチナ・ジュエリーは加工が難しく高価になるのでオーダーが主流であること、そしてオーダーであれば希望通りのものを作ることができると言われたそうなのです。
それがきっかけでその後、奥様とは友達になり交友関係が広がったことも収穫でしたが、初めての海外赴任に四苦八苦している私を気づかい、夢を叶えてあげようと思ってくれたこと、その気持ちで四年間の海外生活を無事に終えることができたような気がします。日本に帰ってきた今でも、そのピアスをつけるたびに変わらない嬉しい気持ちで一杯になるのです。
ジュエリーに対する気持ちは人によって色々だと思います。けれども私にとってプラチナ・ジュエリーがお守りのように寄り添ってくれるものなのは、きっとこのピアスがきっかけだったのだと思います。
そしてどんなに華やかなゴールドのジュエリーよりも、ブランドの高級なジュエリーよりも、例えジーンズ姿であってもどこにいても、プラチナはいつでも変わらない自信をくれる、頼もしい相棒でもあるのです。
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