プラチナ・ブログ
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2007年02月13日
100年の後にも輝くプラチナの世界遺産

先日、IJT(東京国際宝飾展)に行ってきました。
日本最大規模のジュエリーの展示会で、国内外から多彩な出展者が集います。普段のウィンドーショッピングではお目にかかれないような宝飾品が目白押し!
そんな中、すごいものを見つけてしまいました!

kaizyo_070209.jpg
▲世界遺産ジュエリー シンボリックオブジェ「モン・サン・ミシェル」

なんと、約2kgのプラチナと452個のダイヤモンドが贅沢に使用された、モン・サン・ミシェルのオブジェです。しかも燦然と煌めく大粒のダイヤモンドは、なんと40カラット!写真でも皆様に感じ取っていただけるでしょうが…実際に目にしたときのインパクトたるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。

正直に申しまして。
総額いくらになるの!?(あとで広報の方に教えていただいたところ、会場に展示されていた一式で6億円だそうです★)」「こんな複雑な形のもの、いったいどうやって」「そもそも何のために作られたのかしら???」はー。こんなオブジェ、できちゃうんだぁ…」など、さまざまな疑問・感想が一気に頭の中に渦巻きまして。しかも、使われているのがプラチナとなれば、プラチナ・ジェンヌとしてはとても素通りできません!
駄目もとで、出展ブースに飛び込んでしまいました。

このシンボリックオブジェの作者は、ジュエリーアーティストの梶光夫氏

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▲ジュエリーアーティスト 梶光夫氏

先生のポリシーは、「100年後も残る価値あるジュエリーを生み出すこと、すなわち“未来のアンティークを目指す”」。デザインのほかにも、宝石鑑定家で、エマーユ蒐集の第一人者で、アンティークの蒐集・研究家で…というすごい方です。(先生のHPでも、独自の世界観とため息ものの美しい作品が見られます。)後日プロフィールを拝見して、アポなし突撃をしたわが身に青くなってしまったのですが…幸運なことに、快くお時間を割いていただき、先生ご本人にお話をうかがうことができました♪(ホント、駄目もとで頼んでみるものです笑)

この世界遺産ジュエリーは、先生の創作活動20周年記念として作成されたもので、とても思い入れの深い作品なんです。

まず、なぜ世界遺産なのか?
人類共有の偉大な宝である世界遺産は、一方で完全に保護されているものではありません。自然によって侵食されることもあります。時には人間の暴走が、遥か昔から守られてきた貴重な遺跡を一瞬にして壊してしまうことも現実に起こっているのです。バーミヤンの大仏が破壊された衝撃を記憶している方も多いと思います。

壮大なスケールの世界遺産をジュエリーにすることに挑戦したこの作品は、“「世界遺産」を人類のかけがえのない宝物として永遠に引き継いでいきたい。世界遺産をテーマにしたジュエリーを発表することで世界遺産という存在を知らしめ、維持に貢献できれば”との想いから生まれたものなのです。実際、この世界遺産シリーズのジュエリーの売り上げの一部は、ユネスコの活動のために寄付されるのだとか。

自分の作ったジュエリーが、自分の買ったジュエリーが、人類のかけがえの無い財産を守る役に立つなんて素敵ですね★「100年後も残る価値あるジュエリーを生み出す」というポリシーに通じるものを感じました。そうそう、勿論、「永遠」のプラチナにも♪

世界遺産シリーズの最初に発表されたプラチナ製「モン・サン・ミシェル」には、こだわりと思い出が特に詰まっています。
外見だけに驚くなかれ。ただのオブジェではないのです。

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▲階段

ご覧の通り、なんと中を開けると、モン・サン・ミシェルの内部が再現されています。階段など、フランスの文献をあたって細部まで綿密に作り上げているのです。

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▲隠しケース

オブジェですが、飾っておくだけでなく、ルースを入れたり宝石箱としても使えます。(なんて贅沢な宝石箱★)40カラットのダイヤリングも、ぴったりと収まるように設計されているんです。

ちなみにこの象徴的に鎮座しているダイヤモンド、「ザ・スターオブキンバリー」は、世界有数の鉱山である南アフリカのキンバリーで発見され、82.55カラットもの原石からカットされた世界トップクラスのビッグダイヤモンド。何しろ2.1センチ四方!梶先生がミレニアムに手に入れた、思い出深いダイヤモンドです。

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▲ザ・スターオブキンバリー

プラチナ製の大天使ミカエル像の下で燦然と輝く、これまたプラチナ台のダイヤモンドは、天使の足元で輝く太陽を象徴しているのだそうです。

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▲ミカエル像

ペンダントやリングでも、素人の私にとっては手先が器用でセンスも問われてああ大変そう…と思うのに、この複雑な形と凝ったつくり。梶先生はデザインをされたわけですが、原型、キャスト、石留めなどさまざまな工程でかかわるすべての職人さんたちが、「自分の持てる技術の粋を集めて協力してできた結晶」。かかわったすべての人の思い出に残る作品なのですね。

なぜプラチナを使ったのか?
インタビューの最後に、うかがいました。
前述の40カラットのダイヤモンドにつりあう、最高位の貴金属であること。20周年の記念だからこそ、インパクトのあるものを作りたかったこと。ダイヤモンドとの相対的なカラーコーディネートにぴったりであること…など、なるほどこれはプラチナほどふさわしい貴金属はないな、と思う数多の理由の中で。

プラチナには、それだけで廃れることのないある一定の価値があり、しかも美しい。世界遺産と通じるものがある
モン・サン・ミシェルの朝焼けや夕焼けに映えるイメージ。白く光り輝くイメージ。朝もやの霧の立ち込めるイメージ…プラチナの白がさまざまな色やコントラストの中で映える様は非常に美しい
という2点が、特に印象に残りました。

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▲「モン・サン・ミシェル」全景

素敵でしょ?ドライアイスを使って薄霧の中にたたずむモン・サン・ミシェルを演出してみたり♪
静謐なブルーの背景に、プラチナの白が荘厳に映えますね!

プラチナでできたモン・サン・ミシェルは、100年の後にも清冽な白の輝きを放つことでしょう。

その永遠性にあやかって、憧れのモン・サン・ミシェルも、いつまでもあの美しい姿をとどめていてほしいと、願ってしまったのでした★

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