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皆さんは、ジュエリーを選ぶ際、どんなことを重要視していますか?
デザイン、素材、着け心地、価格などなど…。きっと色々な着眼点をお持ちだと思います。
私が今回、オススメするのは「ジュエリーを裏返してみる」こと。そうすることで、そのデザインに込められた作り手さんのこだわりを実感することができるんです。
そのことを教えてくださったのは、名古屋にアトリエを構える「ジュエリー クラフト シュドウ」の代表である首藤治さん。
日本テレビで放送されている「縁人」で紹介されたこともあるジュエリー職人さんです。

首藤さんは、国内有名ブランドのジュエリー製作を手がけつつ、オーダーやオリジナルジュエリーの製作を行っており、アトリエには、ご自身のこだわりを注ぎ込んだ、いわゆる一点もののジュエリーたちが、首藤さんいわく「お嫁入り」を待っていました。
かなりの「箱入り娘」さんたちです (笑)。
ここ数年、デザインを考える際にテーマにされているのが「静から動へ」だそう。
着けると動きが感じられるデザイン。見ていると動きを感じるデザイン。絵画から取り出したようなジュエリー。
アルファベットをモチーフにしたジュエリーもそんなテーマの中から生まれたとのこと。一文字のラインに工夫をこらしてみたり、単語をデザイン化してみたり。プラチナとダイヤの華奢なラインで作られたジュエリーは、うっとりするような輝きを放っていました。
▼Dearのペンダントトップ。チェーンのかけ方しだいで色々な着け方ができます

▼アルファベットのブローチ。ペンダントトップにも。ラインに微妙なカーブがついているためとても立体的。つい自分のイニシャルに並べてしまいました。
プラチナとダイヤの組み合わせのデザインを考える際、一番気をつけることをお聞きしたところ、「光の入れ方」と「バランス」とのお答えが返ってきました。実は、単にプラチナにダイヤをはめただけでは、ダイヤを十分に光らすことはできないのをご存知でしたか?ダイヤに光を通すことで、あの独特の浮き上がるような存在感を出すことができるのだそうです。一般にダイヤを土台の素材にはめ込むようなデザインが少ないのはそのため。首藤さんは、その光の入れ方の工夫も、デザインのひとつとして組み入れることにこだわってらっしゃいました。
▼たとえば、アルファベット・シリーズだとライン自体が細く、裏から光を入れることが難しいため、サイドに凹凸を作って横から光が入るようにしています。

▲こちらのペンダント(ブローチにもなる)とイヤリングは裏から光を入れていますが、その穴のあけ方自体も美しくデザインされています。
さらにこのようなデザインは、比重の重いプラチナの重量を軽くし、ジュエリー自体を軽くしたり、厚ぼったさをなくしたりできる上、どこから見ても統一感のある、余計なものを排除したデザインをも実現させています。

▲一見重厚そうなデザインですが、持ってみると軽い!裏から見てもかわいいでしょう?

▲リングの輪の部分がしなやかな葉の茎の部分となり、一体感があると思いませんか?
また、プラチナに混ぜる割金も、作りたいデザインに合わせて変えているそうです。Pt950だと光沢がよく、割金に銅を混ぜると硬さが出てより薄く延ばせるなど…。
すべての工夫は、何年も大事にしてもらえるジュエリーを作り出すためのもの。そのためには、今出来ることを精一杯やる。今までの経験、多くの人との出会いによって存在する今の自分の精一杯を作品に注ぎ込んでいきたいと語る首藤さんの作品は、一見繊細ながら、情熱がいっぱい詰まった熱いものばかり。お話を聞きながら、作品を手にとらせていただいて感動せずにはいられませんでした。
ジュエリーのデザインに無駄なものはないのです。
360度どこから見ても美しく、着け心地にまで配慮された作品に隠された多くのこだわりは、ぱっと見にはわかりづらいもの。そのさりげなさこそがこだわりの結実の表れ。
ぜひ、皆さんもジュエリーを裏返しにしてみて、職人さんのこだわりの一端を実感してみてください。
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